たくさんのご応募、心から感謝します。みなさんの人生における大切な場面とドラことばは、こんなにも強くつながっているんだと驚きました。そしてあらためて『ドラえもん』という作品の奥深さを感じています。みなさんのエピソードは、私たちにとってたいへん勉強になりました。どのことばも、いろいろな人がさまざまな思いを寄せている、とても大事なことばなんだと胸にきざみ、これからも一生懸命演じていきます。(水田わさび)
 ある芸術関連の職業に就きたいと思っており、もう10年近く勉強しています。知識と同時に感性を求められる職業なので、周囲の人たちと比べては、「あの人は自分より優れている」と考え落ち込みます。しかし、実はそう思って楽になろうとしていただけなのかもしれない、ということに気がついたのです。「自分の作品は良い!この世界でやっていくんだ!」と言えるようになったのは、のび太君のおかげです。
 どの声優さんも共感できるとうなずく文章でした。誰でも自信をなくすことはあると思いますが、いつまでもへこんでいては何も進まないですよね。のび太にがつんと言われているドラえもんが、まさまささんの姿とダブります。(編集部)

 大学卒業後、無職の状態で3年ほど資格試験の勉強をしていた。将来への不安と、上京してひとり暮らしだったため募った母恋しさ。もう精神的に限界を感じていたときに、このことばに出合った。私を心配する母(ドラえもんに投影)と、試験(ジャイアン)に受かってみせると言って日々専門学校にひたすら通った自分(のび太)。まさに追い込まれ具合がぴったりで、このシーンを見るたびに泣いていた。現在は試験に受かり、仕事に追われる日々だが、今でもこのページをコピーして飾ってある。
 あまりにも有名なコマですが、ドラあやさんの体験とドラことばが強く結びついている点を評価しました。これからはコピーのかわりに、賞品のプレートを飾ってください。(編集部)

 大学を卒業して就職し、2回転職をしました。どの職場でも小さな不満がつのり、すぐほかの仕事をしたくなってしまいます。今の職場でも辛いことが多く、もっとほかに楽な仕事があるのではと考えますが、ドラえもんのこのことばを思い出し、「歩きやすい安全な道」に逃げることはしないように心がけています。
 自分にあわない仕事や職場というのは、たしかに存在すると思います。けれど、うささんが気がついたように楽な仕事へ流れていくと結局自分のためにならないのも真実。誰もがドキッとすることばなので、ほかにも多くの文章が寄せられました。(編集部)

 普段は子どもがうるさくて、つい「静かにしろ」と怒鳴ってしまう私ですが、あるとき子どもが病気で入院することになりました。突然、我が家が静まり返ってしまい、寂しさのあまり子どもに悪いことしたなと反省。うるさくてもいいから、早く病気を治して元気になってほしいと思いました。
 2年ほど前、仕事と子育ての両立に悩んでいた時期がありました。子どもはうるさい、仕事はすごく忙しい、保育園のお迎えの時間がせまっている、舞台の稽古に出られない……。そんなある日、私の子どもも1週間ほど入院しました。入院中はお迎えの時間を気にしなくていいはずなのに、かえって子どものことばかり気にしていました。あのときのがらーんとした家を思うと、今でも泣き出しそうになっちゃいます。
 アニメで「どくさいスイッチ」を収録した日のことも忘れられません。ほかのキャストが収録を終えて帰り、広いスタジオには大原さんと私だけがポツンと残りました。のび太くんだけがしゃべるシーンを、私は後ろからずっと聞いていたんです。何時間もそうして見守っていたから、「ごめんね、のび太くん。隠れていて」という最後のセリフを素直に出すことができました。とても思い入れのある作品です。
 子どもがいなくなって、がらーんとした家。大原さんとふたりきりで何時間も過ごした、あのときのスタジオの空気。入院した子どもの顔。ひとりぼっちになったのび太くん。そんないろいろなことが思い出される、ひゅうがさんの文章でした。(水田)

 結果ではなく、気持ちを理解してくれる、のび太のパパ。そんなパパを、父親のいなかった僕は自分のパパのように思っていました。自分が将来、父親になったときのことを想像すると、必ずこのことばを思い出します。今、27歳の僕は、結婚を考える年齢になりました。子どもを授かって、家族を持つときがきたら、のび太のパパのように接したいと思います。そうすることで、のび太のような、心の優しい子に育ってくれるような気がするからです。のび太のような怠け者になってしまうのは困りますけど……。
 アシハダTさん同様に私もこういう親になりたいな、という思いを織り交ぜて選びました。うちの子は、よくお手伝いをしてくれます。けどまだ小さいから、洗濯ものをたたむとぐちゃぐちゃ、料理を一緒に作るとフライパンから野菜が飛び散ります。お手伝いしてくれても、結局あとかたづけが必要なんですが、ママのためにやってくれる気持ちをくみ取って「ありがとう」と言うようにしています。(大原)

 6年前に借りていた本が見つかって、どう対処したらいいか迷っていたら、このことばが目にとまり弱気な僕の心を強気にしました!
 ここにジャイアンのすべてがつまっていると言っても過言ではない、すごいドラことばですね。実は僕も同じ経験をしていて、友だちに借りっぱなしのまんががあるんです(笑)。返したいけど、その友だちが引っ越しちゃって行方がわからないんです。もしこれを読んでいたら、連絡ください! それと武士くん、キミもそろそろ返したほうがいいぞ!(木村)

 昨年、息子が誕生した。まさしく自分が親の立場になって、初めて自分の親の愛情の深さに気づかされた。ケンカしたり反抗したりしたときもあったけれど、いつもあったかく守られていた。それは本当にたいへんなことだったと思う。のび太のように、自分がしてもらったこと、親の愛情の大きさ、深さに気がついて、今度は自分の子どもたちにも同じように愛情を注いでいこう。そう改めて心に誓った。
 のぶのぶさんと同じく、私も昨年子どもが生まれました。実際親になってみて、初めて気がつくことがたくさんあります。私も親がしてくれたことに対してあらためて感謝してはいるんですが、直接会ったときには恥ずかしくてなかなか言えません。けど、自分も親となった身としては、しっかり子どもを育てていかなければという気持ちでいっぱいです。(かかず)

 両親や友だち、彼。いつも一緒にいるからこそ忘れてしまいがちな、「一緒にいられることのしあわせ」。しあわせって身近にあるんだと気づかせてくれたひとことです。
 教訓めいたことばではなく、とてもかんたんなやりとりですが、なんかいいなあと思わせます。このことばのよさは、ななえもんさんの短くまとめられた文章に尽きますね。僕も家族や友だちに対して、つい粗末に扱ってしまうときもありますが(笑)、つねにお互いにこう思っていられる関係でいたいと思っています。みんながそう考えれば、世界平和にもつながることばではないでしょうか。(関)

神奈川県/キムえもんさん 秋田県/かっぺいさん
大阪府/はっちーさん 東京都/うなおさん
北海道/ぺたんこたんさん 神奈川県/こんぽたさん
鹿児島県/ガチャ子さん 静岡県/ジェダイさん
福島県/五十嵐和昭さん 大阪府/いつき隆李さん
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